お悩み相談

草野球で突然イップスに…【克服するための3つのポイント】

相談者さん
相談者さん

現在草野球をやっています。
チームメイトから「投げ方おかしくない?」と言われてから、突然肩に違和感を感じるようになりそれからなぜか肩に力が入り投げられなくなりました。
どうしたらいいでしょうか?

今回はこのようなお悩みにお答えしていきます。

高校野球や大学野球などと比べて一般的に「楽しんでやっている」イメージのある草野球でもイップスに悩む方は多くいます。

 

一言に草野球といっても、

  • 部活など本格的な部活はやったことがない人
  • 部活などで元々バリバリにやっていて引退後に趣味で草野球をやっている人
  • 社会人チームとしてやっている人

など実はいろんな方がいます。

 

今回はそのような草野球でイップスに悩む方からのご相談を例にあげてお伝えしていきたいと思います。

  1. 「突然」のように思えても必ず理由がある
  2. 環境の変化もイップスになる原因になる
  3. 1割の意識が9割の無意識の邪魔をする

筆者について

僕自身も過去に野球をやってきた中でイップスを経験し、挫折やイップスに悩む苦しさを知っています。

また現在は日本イップス協会に加盟し、イップストレーナーとして活動、研究を行っています。

今まで当たり前にできていたことが突然できなくなるというイップスのカウンセリングに来られる方、そして乗り越えていく方を見ていく中で考え方などに共通する部分を感じるようになりました。

同じようにイップスで悩む方の力になれればと思います。

イップスの症状・原因は人それぞれ異なります。

「こうすれば必ず克服できる!」といったものでなく、その人の状況に合わせたケアが必要になります。

あくまで参考にしていただければと思います。

 

草野球で突然イップスに

 

先日このようなご相談がありました。

実際のご相談

現在25歳です。

野球部としての経験はありませんが15歳から草野球に飛び込み10年になります。

高校三年間は特に問題なく野球を続けていました。

ところが短大1年(19歳の時)の6月の試合前にキャッチボール中になにか肩に違和感を覚えました。

チームメイトから「投げ方おかしくない?」と言われました。

その後、なぜか送球しようとすると肩に力が入り腕が思うように振れず肘が曲がりまるで砲丸投げのようになってしまいました。

病院でレントゲン検査をしても異常なしと言われました。

その後ごまかしながらプレーを続けていましたが最近さらにひどくなり送球に恐怖さえ感じます。

キャッチボールなのにやたら緊張してしまい、全然投げることができません。(守備位置が一塁手なのでなんとかやれているような状態)

日によってはなんとか投げられることもありますが・・・。

シャドーや他のボール(サッカーボールやバスケットボール)軟球を握るとまるで別人のようになってしまいます。

周囲からも「もうDHがない軟式じゃ出るところがないね」と言われています。

昔守っていた外野をやっても同様でした。

何かアドバイスをいただけたらと思い書き込みました。

 

イップストレーナーNaoki
イップストレーナーNaoki
なぜ突然このようになってしまったのか見ていきましょう!

 

「突然」のように思えても理由はある

 

イップスは突然なるものではありません。今までのこれらの観念が、私生活・社会生活・スポーツ活動において積み重なり、発端としてイップス症状になって現れると考えられます。

引用:イップス研究所

 

本人としては、肩に違和感を感じたとが「突然」身に起きたことと感じますが、そこには必ず理由があります。

  • 環境の変化に対する不安
  • 考え方や観念の違い
  • フォームが自分に合っていない

など、イップスはこのような、「本来の自分ではない」ということを教えてくれるサインなのです。

そしてそれは本人の自覚していない無意識のうちに現れます。

 

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環境の変化も原因と考えられる

大学進学による環境の変化

突然違和感を感じるようになったのが大学1年生の頃とのことですので、

例えば、その頃に進学のタイミングで環境が大きく変わったり、高校で部活を経験してきた人たちが増え周囲の人間関係の変化などがあったり

そのような変化に対してどこか不安に思う気持ちなどを感じられていたのかもしれません。

そのような不安や我慢、恐怖が体を無意識に緊張させ、プレーに現れているのではないかと思われます。

イップストレーナーNaoki
イップストレーナーNaoki
たしかにずっと草野球でやっていて、周りが高校でバリバリ部活やっていた人ばかりだったら緊張しちゃうかも…

理解してくれない周囲の環境

「投げ方おかしくない?」
「もうDHがない軟式じゃ出るところがないね」

などの周囲の言葉からは、どこかAさんにとって自分のことを理解してもらえず厳しい環境なのではないかとも感じられます。

またそのような色々な指摘をされることにより余計に頭の中がいっぱいいっぱいになっているようにも感じられます。

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意識すればするほどわからなくなる

人間は意識が1割、無意識が9割

チームメイトに「投げ方おかしくない?」と言われ、そこから違和感を感じるようになったとのこと。

スポーツの動作において、人間の脳では意識が1割、無意識が9と言われます。

本来、たくさん練習をして意識してできるようになったことは無意識に変わり、意識しなくても自然にできるようになるものです。

しかし、1割の意識がそれを邪魔して抑え込んでしまい、自然な動きをさせなくしてしまうのです。

  • 不安や恐怖、緊張
  • 「~しなきゃいけない」などの観念
  • 失敗するイメージ

このような意識が本来は自然にできるはずの無意識の動きを邪魔してしまいます。

技術不足ではない

病院でレントゲン検査をしても異常がないことや、元々はできていたことであり日によっては投げられるということから、

身体的な怪我や技術の問題よりも、何かその頃に心境の変化があったのではないかと思われます。

「投げ方がおかしい」と言われるからといって、それだけで技術だけでなんとかしよう、下手くそなんだと考えずに、

「今までできていたことなのになぜできなくなってしまったのか」を考えて乗り越えていきましょう。

 

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乗り越えるための大切なポイント

 

相談者さん
相談者さん
どうしたらいいでしょうか?
  1. 周囲の人への相談ごまかしながらプレーすることや、周囲に隠し続けることは余計に心を塞ぎ込み負担になってしまいます。
  2. いっぱいいっぱいの時は休むことも必要頭がいっぱいいっぱいの状態では練習しても身に付かず、かえって逆効果になってしまうこともあります。
    ゆっくりと休む時間や趣味に打ち込む時間を作ることも大事です。
  3. 専門機関に行ってみることも大切自分ではどうしようもなくなってしまった時には専門機関へ相談して見ましょう。
イップストレーナーNaoki
イップストレーナーNaoki
イップスは決して恥ずかしいことではありません。隠さずに相談しましょう!

 

 

実際の回答

ご相談いただきありがとうございます。

10年間草野球を続けられていることからとても野球がお好きな思いが伝わってまいります。

それだけに思い通りに投げられないことは野球の本来の楽しさを味わえずに辛いことと思います。

突然違和感を感じて自分では原因もわからず、それを周囲からも指摘されると、どうしていいのかわからなくなってしまいますよね。

Aさんの現状につきまして、詳しいことは実際にお話を聞いてみたりプレーを見ないことにはわかりかねますが、

突然違和感を感じるようになったことには何か理由があるように思います。

今までできていたことが突然できなくなることは、考え方の変化や投げ方が合っていないなどの体からの何かしらのサインであり、

Aさんとしては「突然」起きたように思えても、どこかにきっかけがございます。

病院でレントゲン検査をしても異常がないことや、元々はできていたことであり日によっては投げられるということから、

身体的な怪我や技術の問題よりも、何かその頃に心境の変化があったのではないかと思われます。

突然違和感を感じるようになったのが大学1年生の頃とのことですので、

例えば、その頃に進学のタイミングで環境が大きく変わったり、高校で部活を経験してきた人たちが増え周囲の人間関係の変化などがあったり、

そのような変化に対してどこか不安に思う気持ちなどを感じられていたのかもしれません。

そのような不安や我慢、恐怖が体を無意識に緊張させ、プレーに現れているのではないかと思われます。

「投げ方おかしくない?」「もうDHがない軟式じゃ出るところがないね」などの周囲の言葉からは、

どこかAさんにとって自分のことを理解してもらえず厳しい環境なのではないかとも感じられます。

またそのような色々な指摘をされることにより余計に頭の中がいっぱいいっぱいになっているようにも感じられます。

一度趣味などに打ち込む時間を作り、心身をリフレッシュされてみてはいかがでしょうか。

ごまかしながらプレーをされていたとのことですが、現状については身近に相談できる方などはいらっしゃいますか?

人によって悩みを打ち明けることに対して、恥ずかしいと感じ、隠そうとする選手もおりますが、乗り越えるためにはまず受け容れることが大切です。

受け容れるとは自分自身のできないことも理解し、心から納得することです。

うまくいかないことを隠さずに、ありのままを周囲に相談することで乗り越える第一歩に繋がるのではないかと思われます。

もし周囲に相談することが難しいようでしたら、当所でも初回の相談は無料で行なっておりますので一度機会がありましたらお越しになってみてはいかがでしょうか。

詳しいお話をお聞きした上で乗り越えるお力になれれば幸いです。

 

まとめ
  1. 環境の変化によってイップスになるケースもある
  2. 1割の意識が本来の自然な動きを奪ってしまう
  3. ごまかしながらや隠さずプレーするよりも勇気を持って相談が大切
  4. 自分なりの原因をみつけて向き合い乗り越えましょう

 

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