イップス

イップスは技術だけでは克服できない理由【技術不足ではありません】

相談者さん
相談者さん
野球の送球イップスで悩んでいます。
「お前の技術不足だ」と言われることがあるけど本当にこれは自分の技術不足なのでしょううか?
また技術でイップスを克服することは可能なのでしょうか?

今回はこのようなお悩みにお答えしていきます。

イップスに悩み自分の思い通りに投げれず、暴投を連発してしまう時に、指導者から「暴投をするのはお前の技術不足だ」と言われることがありますよね。

また自分自身でも「自分が下手だから」と自分を責めて落ち込んでしまうことがあります。

結論からいうと、イップスは技術不足でも技術だけで乗り越えられるものではありません。

今回は、イップスが技術不足ではない理由と技術だけでは克服できない理由についてお話ししてきます。

本記事の内容

イップスは技術不足ではない

イップスが技術だけでは克服できない理由

記事の信頼性

僕自身も元々イップスに悩み、「自分の技術不足」と思い、自主練習でなんとかしようとしていました。

しかし結果として、練習ではできても試合や大事な場面になると体が動かなくなってしまうという状態から抜け出せませんでした。

その後、日本イップス協会へ加盟し、現在イップス認定トレーナーとして活動、研究を行なっている中で、技術だけではないイップスの乗り越え方について理解しました。

イップストレーナーNaoki
イップストレーナーNaoki
自分の技術不足かな・・・と不安に感じている方は参考にしてみてください!

 

イップスは技術だけでは克服できない理由

理由① イップスはスポーツ以外や日常生活でも起こり得る

イップスが技術だけでは克服できない理由の1つ目としては、イップスはスポーツに限らず、それ以外の場面、日常生活でも起こり得るということです。

例えば、ピアノやバイオリンなどの楽器、医者や美容師などの仕事、中にはそば打ちのイップスもあります。

参考:スポーツだけじゃない生活習慣でも/イップスって何?

 

スポーツであれば確かに技術不足で片付けられるところもあるかもしれませんが、楽器の演奏家やそば打ちの職人の方が悩み、そして専門的な施術を受けて克服している事実があります。

野球などのスポーツであれば、肘の使い方、肩の開きを抑えるというような技術的な指導はできますが、仕事に関する専門的な指導などはできません。

それでも克服しているのは技術不足ではなく精神的なケアによって乗り越えられているものです。

 

イップストレーナーNaoki
イップストレーナーNaoki
スポーツだけでなく様々な場面でイップスは起こり得るよ!

 

理由② 元々はできていたことである

イップスが技術不足ではない理由の2つ目としては、元々はできていたことであるということです。

単純な技術不足であれば、「下手なだけ」かもしれませんが、イップスで悩む選手はむしろ元々はバリバリに投げれていたり活躍していた選手がほとんどです。

たしかに野球などスポーツをやっていれば一時的にフォームを崩したり、制球がバラついたり、スランプのように調子が悪くなることはあります。

 

イップスとスランプの違いとは?【2つの違いを解説します】 今回はこのような質問にお答えします。 スポーツをやっている人であれば、何をやってもうまくいく調子のいい時期と、逆に思い通り...

 

でもそれは「投げることができる」という上でのことです。

イップスで悩む選手はそもそも「投げる」ということ自体がまともにできなくなってしまうのです。

イップストレーナーNaoki
イップストレーナーNaoki
元々は技術的に何の問題も無く当たり前にできていたことができなくなってしまうのがイップスです!

 

理由③ 高い技術を持っている選手でもイップスになる

イップスが技術だけでは克服できない理由の3つ目は、高い技術を持っている選手でもイップスになるからです。

プロで活躍する選手でもイップスになる選手はたくさんいます。

最近だとよく名前をあげられるのが阪神タイガースの藤浪投手ですよね。

彼は僕と同い年ですが、高校時代、春の選抜大会、夏の大会の甲子園でプロ顔負けの圧倒的なピッチングをしていました。

150㎞超のストレートにキレのいい変化球。

もちろん身体能力的な部分もあるかとは思いますが、高い技術によるものです。

 

これだけの活躍ができる選手、プロになるほどの実力がある選手が技術不足なのでしょうか?

イップストレーナーNaoki
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他にもプロの選手でイップスに悩む選手はたくさんいますし、他の競技のトップアスリートでもイップスになる選手はいるのです!

 

理由④ 練習ではできていても試合でできなくなる

イップスが技術だけでは克服できない理由の4つ目は、練習ではバリバリできていても試合などプレッシャーのかかる特定の場面で思うように体が動かなくなってしまうということからです。

イップスで悩む選手も、練習やプレッシャーのかからない場面ではバリバリ投げられる選手が多いのです。

しかし、試合になるとそのパフォーマンスが発揮できなかったり、緊張する場面になると力んだり、力が抜けてミスをしてしまうのです。

練習ではできることから決して本人の技術不足ではなく、精神的な要素も大きいと考えられます。

 

イップストレーナーNaoki
イップストレーナーNaoki
練習ではできるのに試合でできないのは緊張やプレッシャーによる精神的な部分が大きいです

 

技術で克服したというケースも

技術トレーニングも大切だけどそれだけではない

もちろん技術不足によるところも少なからずあります。

イップスを克服した選手の中には、技術的な練習でイップスを克服したという選手もいます。

実際に施術の現場でも、イップスの相談に来たクライアントに対して技術的なトレーニングも行っています。

ただ、その場合、技術練習自体に効果があったということよりも、自分がうまくいかない原因と対処法が理解できたということが大きいと思われます。

実際に指導する中で見ていても、「なぜ自分はうまく投げられなかったのか」「なぜ投げられるようになったのか」その違いに気づけた選手は乗り越えられる傾向にあります。

逆にその違いが理解できない場合、その場ではうまく行っても、時間をあけるとまた元に戻ってしまうということもあります。

理解してもらいたいのは「技術不足だけ」ではないということです。

 

イップストレーナーNaoki
イップストレーナーNaoki
技術がなければ思い通りのプレーはできないから技術は大事!・・・でもそれだけではないよ!

 

技術で克服できるものは本質的にはイップスではない

技術で克服できるものはたしかに見られ方としてはイップスという扱いをされますが、本質的にはイップスではありません。

イップスで悩む選手は技術が不足しているわけではないのにそれでも、大事な場面になると思い通りに力が発揮できない選手です。

最近では、〇〇イップスというように、何かうまくできないことに対してイップスという言葉が使われやすくなっていますが、

安易に使うことは本気でイップスに悩んでいる選手を苦しめてしまう場合もあるので注意しましょう。

 

まとめ

・技術だけで改善できるのは本当のイップスではない

・イップスの克服には技術だけではなく精神面も含めたトータルでのケアが必要

・正しい知識を身につけて悩んだらまずは相談してみよう

 

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