イップス

イップスになりやすい人の6つの特徴【実例から見た共通点】

 

相談者さん
相談者さん

・イップスになりやすい人の特徴や共通点はありますか?
・もしかしてイップスかもと思ったらどうすればいいでしょうか?

 

このような疑問にお答えしていきます。

 

今回の内容

イップスになりやすい人の特徴・共通点とは?
もしかしてイップスかもと思ったら?

 

この記事を書いている僕自身も12年間野球をやってきた中で、送球イップスで悩んできました。

その経験からイップスについて知りたい、同じように悩んでいる人の力になりたいと考えるようになりました。

 

現在はイップス認定トレーナーとして研究・活動をしながら、横浜にあるイップス研究所 の河野昭典先生のもとで日々学びを深めています。

その中でイップスに悩み相談に来られる多くの選手の方々のイップスの克服にも関わっています。

 

結論からいうと、イップスはいつ誰にでも起こり得るものであり、人の性格によって起こる、起こらないというものではありません。

ただその中で、実際にイップスに悩む人にはどういう傾向があるのか?どういう人がイップスになりやすいのか?どういう特徴があるのか?という部分をお伝えできればと思います。

 

今イップスで悩んでいる方、身近に悩んでいる人がいる方の参考になればと思います。

その特徴をもっていることが良い・悪いというわけではありません。

あくまで統計的な傾向としてあげられるものです。

 

イップスになりやすい人の特徴とは?

 

真面目な人

イップスになりやすい人にみられる特徴の1つ目は真面目な人です。

 

例えば、イップスで相談に来られる方は、来所されて帰る際にもスリッパをきちっと並べて帰ったり、何気ない会話の中での受け答えに対しても礼儀正しい方がとても多いです。

それ自体はとても良いことであり、むしろ「自分も見習わないと」と感じたり、関わる中でとても気持ちの良いと感じさせてもらっています。

しかし、「きちっとしなければならない」といったように、「こうあるべき」「こうでなければならない」という観念がやや強い傾向にあります。

 

また真面目であるが故に、ミスをした時に「もう失敗できない」「次暴投したらやばい」など過剰に受け止めてしまったり、必要以上にプレッシャーを感じてしまうことが多いようです。

 

さらに真面目な人は悩み続けている間も、「自分の練習不足だ」と感じやすく、「もっと練習しないと」とさらに練習をしようとしてしまう傾向にあります。

イップスには技術的な要因もありますが、元々はできていたことであるため、練習量を増やして克服しようと努力することはかえって逆効果になってしまったり、自分を苦しめてしまい兼ねません。

このような真面目さはイップスになりやすい人にみられる特徴ではないかと思います。

イップストレーナーNaoki
イップストレーナーNaoki
「ああしなさい」 「こうしなさい」というような教育などによる幼い頃からの生活環境も関係しているのかもしれません

 

責任感が強い人

イップスになりやすい人にみられる特徴の2つ目は、責任感が強い人です。

「監督の期待に応えたい」「自分がチームを引っ張らなきゃ」という思いが強すぎるために自分自身を苦しめてしまっているケースもあります。

 

あまり深く考えない楽観的な人であれば、例えミスをしたとしても、「まあいいか」「次頑張ろう」と簡単に切り替えられる人も中にはいます。

しかし責任感が強い人はミスをした自分を責めてしまい、その後もずっと引きずってしまいやすいです。

 

うまくいかないことを人のせいにせずに「自分が悪い」と思うことは本来悪いことではありません。

しかし、それが強すぎると本当は自分が責任を感じる必要がないことにまで責任を感じてしまったり、自分自身を苦しめてしまいます。

 

本来、失敗したことに対して反省することは成長するために大切なことです。

でも、うまくいかない事が続き、心に余裕がない状態での反省は、ネガティブな思考になりやすく、「何で自分はダメなんだろう」と自己嫌悪に陥ってしまうことにもつながる可能性があります。

 

完璧主義な人

イップスになりやすい人にみられる特徴の3つ目は完璧主義な人です。

 

周囲の人から見ると十分できているのに、本人としては自分のプレーに納得ができず、「もっとやらないと」と自分を追い込んでしまい、その結果イップスに陥ることも少なくありません。

「ちゃんとしなければならない」

「こうでなければいけない」

という思いは、時にその自分の理想と現実とのギャップを生んでしまいます。

 

例えば、10球中8球ストライクが入ったことに対して、

  1. 8球もストライクが入った」と捉えた場合
  2. 2球もストライクが入らなかった」と捉えた場合

この2つでは大きく変わります。

 

前者では、「次に9球ストライクを取るためにはどうしたらいいだろう?」とレベルアップに向けてポジティブに考えられるのに対して、

後者では、「10球ストライクが入ってないからダメだ」ととにかく満点の結果が出るまで納得する事ができないかもしれません。

また、次にやった時に万が一結果が悪くなってしまったらさらに大きく落ち込んでしまうかもしれません。

 

「完璧」という言葉はイップスになりやすい言葉の一つで、完璧を目指すとどこまでも自分自身に納得ができなくなってしまいます。

全てにおいて完璧を目指すのではなく、ある程度自分を許してあげられることも大切なことではないかと思います。

 

能力が高い人

イップスになりやすい人にみられる特徴の4つ目は能力が高い人です。

 

元々はエースで四番などチームの主力として活躍していたり、身体能力や技術の高い人ほどイップスになりやすいです。

能力が高いからこそ、「本当はもっとできるはずなのに・・・」という思いが強くなってしまいます。

理想と現状へのギャップに苦しくなり、気に病んでしまう選手も多いです。

 

実際に野球選手で投球イップス克服のトレーニングをして本来の力を発揮できるようになった選手は、同年代の子と比べて明らかに上手い選手が多いです。

イップストレーナーNaoki
イップストレーナーNaoki
プロの世界で活躍するアスリートにイップスが多いことからも、能力が高い人ほどイップスになりやすいということがわかります。

 

他人からの見られ方が気になる人

イップスになりやすい人にみられる特徴の5つ目は他人からの見られ方が気になる人です。

 

「こんな姿を見せたら恥ずかしい」

「迷惑をかけてしまうんじゃないか」

「もっと認めてもらいたい」

 

などのように、「自分がどうしたいか」よりも、「他人の評価」が気になる人はイップスになりやすい傾向にあります。

 

例えば、監督やコーチの視線が気になったり、怖い先輩に怯えてしまったりすると「怒られないようにしなきゃ」「ちゃんとやらなきゃ」と考えてしまいイップスになってしまうことがあります。

見られ方が気になること自体は誰にでも多少はあるものであり、決して悪い訳ではありません。

しかし、気にするあまりに本当の自分の気持ちを抑え込んでしまったりすると苦しくなってしまう場合があります。

 

言いたいことを我慢する人

イップスになりやすい人にみられる特徴の5つ目は言いたいことを我慢する人です。

 

イップスの語源は子犬が吠えるという意味のyip(イップ)」からきています。

これには「言葉を吐き出す」という意味合いも含まれると言われます。

本当の気持ちを言葉にして伝えられずに我慢してしまうことが積み重なると、そのストレスや葛藤は積み重なり、いずれイップスの症状に現れてしまいます。

 

日本人は昔から我慢をすることが素晴らしいことのように教育されてきました。

例えば、江戸時代の武士や侍をイメージすると、戦に向かうときにも表情

一つ変えずに立ち向かう硬派な男という姿を思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。

その影響からか日本人は「人に弱みを見せるのは情けないこと」という観念が他の国と比べて強いように思います。

 

この我慢も自分で我慢していることに気づいていればまだいいのですが、言いたいことを言わない事が習慣になると、だんだんと自分が我慢していることにすら気付かなくなってしまいます。

その我慢がイップスを引き起こす原因にもなります。

 

もしかしてイップスかもと思ったら?

 

まずは相談すること

イップスになることは決して恥ずかしいことではありません。

 

イップスになりやすい人の特徴を見ると、どの特徴も決して悪いものではなくむしろその人の良いところであるとも言えます。

またイップスになる原因も、本人の考え方や捉え方が本来の力を妨げてしまっているのか、技術的な部分で少し不自然になっているのか、本人の全く自覚のない無意識の部分なのか、人それぞれ様々です。

 

そのためまずは一人で抱え込まずに身近な方や理解のある方、もしくは専門の方に相談してみることが乗り越える第一歩になるのではないかと思われます。

 

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日頃から我慢をしないように心がけてみる

日常的に言いたいことが言えなかったり、我慢を続け自分の心にフタをし続けてしまうと小さな我慢でもそれは積み重なり、溜まり続けてしまいます。

 

その結果、いっぱいいっぱいになって溢れてしまうものがイップス症状として現れます。

日常的に我慢せずに言いたいことを言ってみる、言葉にして吐き出してみるということを少しずつでも心がけることで本来の自分の力が発揮しやすくなっていきます。

 

休むことも大切

「もっと練習して何とかしないと」と思ってしまう選手も多いです。

思い通りにいかないだけに焦ってしまう気持ちも十分に理解できます。

 

実際に僕自身も現役の頃は人一倍練習をして何とかしようと必死でした。

 

しかし、実際には精神的にいっぱいいっぱいの状態で練習をしてもうまくいかないことにさらに落ち込んでしまったり、プレー自体も余計に悪化しかねません。

また、余裕がない時にいろんな人からアドバイスをされると、混乱してますますわからなくなってしまうこともあります。

 

まずは休んで心に余裕を持たせみることも大切なことです。

 

すると、いっぱいいっぱいの時には考えられなかった違った考え方ができるようになったり、自分の本当の気持ちにも気付けたりするものです。

 

まとめ

イップスになりやすい人の特徴は

・真面目な人
・責任感が強い
・完璧主義
・能力が高い
・人からの見られ方を気にする
・言いたいことを我慢する

 

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