お悩み相談

【イップス お悩み相談】陸上競技でもイップスになるのでしょうか?

 

相談者Bさん
相談者Bさん
・棒高跳びで急に踏み切ることが怖くなりました・・・
・陸上競技でもイップスになることはあるのでしょうか?

 

今回は、このようなお悩みにお答えしていきます。

・棒高跳びで踏み切るのが怖くなるのはイップスなのか

・陸上競技でもイップスになるのか

 

最近「イップス」という言葉が使われる機会が増えてきました。

広辞苑にも掲載されるなど、ようやく世間一般の人の知名度も上がってきたこのイップスですが、まだまだ知らない人も多いのが現実です。

イップスがよく使われるのは、野球の送球イップスや、ゴルフのパターイップスです。

しかし、実際には他のスポーツ、スポーツ以外の世界でもイップスは起こり得るものなのです。

今回の相談者さんのように陸上競技の中でもイップスは起こり得ます。

 

そこで今回は、陸上競技でもイップスになることはあるのかについてお伝えしていきます。

野球、ゴルフ以外のスポーツなどをされていて「あれ?なんかおかしいな・・・」と感じている人は参考にしてみてください。

 

イップスの症状・原因は人それぞれです。

「こうすれば必ず克服できる!」といったものでなく、その人の状況に合わせたケアが必要になります。

あくまで参考にしていただければと思います。

 

棒高跳びで踏み切るのが怖くなった

先日、このようなご相談がありました。

 

実際のご相談

はじめまして、棒高跳びをしています。

中学時代、近畿ブロックでも3本の指に入るベスト記録を保持し、全国大会に出場できる機会をいただきました。

その全国大会の前日の調整から、急に踏み切ることができなくなりました。

急に飛ぶことが怖くなったのです。結局、その全国大会は散々な結果となりました。

もう一つ、全国大会の前にあった近畿大会で、「勝って当たり前」という大きな重圧の中で5位と大敗してしまったのが原因なのかもしれません。

ただ、怖さには物理的な怖さも含まれているのは確かです。

棒が折れたら・・・、風に返されたら・・・。

これはイップスなのでしょうか?

陸上競技でイップスになった人をあまり聞いたことがありません。どうすればいいでしょうか。

 

イップストレーナーNaoki
イップストレーナーNaoki
野球やゴルフなど球技ではある程度イップスは知られているけど陸上競技など他のスポーツではまだあまり知られていないよね・・・

 

陸上競技でもイップスになることはあるのか

結論からいうと、陸上競技でもイップスになることはあります。

あらゆるスポーツでイップスは起こり得る

イップスは「今まで当たり前にできていたことができなくなること」とされており、それは特定の競技に限ったことではありません。

野球やゴルフのイメージが強いイップスですが、サッカー、テニス、ダーツ、卓球、今回のような陸上競技でもイップスは起こり得るものです。

 

楽器や仕事などスポーツ以外の世界でも

そしてさらにスポーツに限らず、ピアノやバイオリンなどの楽器の演奏、作家、医者、会社でのプレゼンなどの仕事の場面などでもあらわれるものです。

イップストレーナーNaoki
イップストレーナーNaoki
誰がいつ何に対してイップスになってもおかしくないんだ!

 

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陸上競技でイップスになったら

「〜しなければいけない」を「〜したい」へ

陸上は特に個人競技が多いですので、自分との闘いになる機会が多いです。

あらゆるプレッシャーのかかる中で自分の最高の結果を残そうとするため、必要以上にプレッシャーを感じてしまう選手が多いです。


「絶対にミスをしてはいけない」

「勝たなければいけない」

 

という考えを持っているとそれがプレッシャーとなり本来の自分のプレーを妨げてしまいます。

そうではなく「自分がどうしたいのか」に目を向けて、「〜しよう」という考え方に変えることで体は自然に動きやすくなります。

 

実際の回答

こんにちは。

ご相談いただきありがとうございます。

全国大会に出場されるほどの実力ですので、Bさんはこれまで陸上競技に一生懸命に取り組んでこられ、人一倍努力してきたことと思います。

それだけに全国大会で本来のプレーを発揮できずに終わってしまった悔しさや、飛ぶことに対して恐怖を感じ、本来の力を出せないもどかしさも強く感じていることでしょう。

このような症状がイップスなのか?という質問に関しまして、断言することはできませんが、文面での状況をお伺いした限り、イップスのようなサインが現れているのではないかと思われます。

イップスとは「今まで当たり前にできていたことが突然できなくなること」であり、それは陸上競技においても起こり得るものです。

例えば、短距離走のスタートがきれない、ハードル走のハードルを跳ぶことが怖いなどの症状でご相談いただく方もおります。

Bさんは陸上競技においてイップスになった人をあまり聞いたことがないということですから、おそらくご自身の心境を理解してくれる人も周囲には少なく、今まで辛く苦しいお気持ちを抱え込まれていたのではないでしょうか?

またイップスの症状が現れる原因は人それぞれではありますが、緊張や不安によるプレッシャーや、考え方や環境の変化、過去の失敗などが原因となる場合があります。

Bさんのお話をお伺いしたところ、全国大会の前日の調整から急に踏み切ることができなくなったとのことですので、

全国大会という大きな舞台で戦うプレッシャーが心や身体を緊張させ、イップスの症状として現れたのではないかと思われます。

またそれ以前にも、「勝って当たり前」という重圧を抱えた大会で大敗してしまったことも原因の1つとして考えられるように思います。

「勝って当たり前」ということはきっと頭の中で「勝たなければいけない」「失敗してはいけない」と考えてしまっていたのではないでしょうか?

このような「~しなければいけない」という観念は

緊張や不安を起こし、本来のパフォーマンスを発揮できなくなる要因となり得ます。

自分自身の思うように体が動き、本来の力が発揮できる時というのは「~したい」と感じ、勝手に体が動くものです。

おそらくBさんの中で、陸上競技が「勝ちたい」から「負けてはいけない」ものへと考え方に変化があったのかもしれませんね。

「自己ベストを更新したい」「大会で勝って喜びたい」など、Bさんにとっての陸上競技に取り組む本来の目的を見つめ直し、自分自身と向き合えた時に乗り越えるきっかけが掴めるのではないかと思います。

自分の身に何が起きているのかわからず、現状を受け容れることは辛く苦しいことかもしれませんが、乗り越えるためにはまず「受け容れる」ことが大切です。

「受け容れる」とは隠さずに相談したり、さらけ出すことです。

現状について身近な誰かに相談はされていますでしょうか?

信頼できる人に相談してみるときっと楽になりプレーにも変化が現れると思います。

もし誰にも相談できないようであれば、当所でも初回の相談は無料で行っていますので、機会がありましたら一度お越しになってみてください。

どの競技でもイップスであっても、精神面と技術面の正しいケアを行い努力を続ければ必ず乗り越えられるものです。

もし自分自身ではどうしようもなくなった時には誰かに相談してみることから初めてみましょう。

 

まとめ

 

・イップスは陸上競技などのスポーツにおいても起こり得る

・スポーツ以外の場面でもイップスに悩む人は多くいる

・「〜しなければいけない」から「〜しよう」に変えることで自然な考え方をもてる