イップス

【イップス】投げ方はどうするのが正解?【意識してはいけない動作】

こんにちは。

イップス認定トレーナーの柏直樹(@Yips_mental)です。

 

先日このようなツイートをしました。

昔の僕
昔の僕
たしかに周りの人から言われることもありますし、自分でも気になります…

 

今回はこのような投げ方やフォームへの考え方について記事で解説していきます。

 

現在横浜にあるイップス研究所でイップスに悩む選手のサポートをしています。

 

その中で克服していく選手を数多く見てきました。

 

「技術的に克服できるものは、本当の意味でのイップスや深刻なイップスではない」というのが僕の見解ですが、

投げ方やフォームなど、克服するための練習やトレーニングなどに興味を持つ選手も多くいるのも事実です。

 

また技術的に改善されることで自信となり、不安が和らぎ克服していく選手もいます。

 

結果的にイップスを克服し、本来のパフォーマンスを取り戻せればいいというのが僕の考えなので、あえて技術的な部分も触れていこうと思います。

 

投げ方はどうするべき?

結論は、「自分にあった投げ方」で大丈夫です。

 

よくTwitterやYouTubeなどの投球動作解説では、

  • トップの位置は〜
  • 肘の角度は〜

というのをみかけますが、イップスに悩んでいる選手の場合には、細かい部分を気にしないことも大切です。

 

決してその情報や理論自体が間違っているわけではありませんが、危険なのは「〜するべき」「〜しないといけない」という考え方になってしまうことです。

 

のちに詳しく解説しますが、そのような意識が入ってしまうと、本来自然に動かせていた動作もおかしくなってしまいます。

イップストレーナー
イップストレーナー
そもそも理想的なフォームで投げているプロの投手も、理論に合わせて意識して形をつくっているのではなく、自分の感覚と経験からつくっています

 

克服=自然な状態に戻す

前提として、イップスを克服する選手を見てきた中や、自分自身の経験を踏まえると、イップスを克服することは、「何か新しい技術を覚えること」ではありません。

 

「本来の自然な状態に戻していくこと」です。

 

つまり、プラスしていくことではなく、マイナス(不自然な部分を取り除く)していくことが大事です。

 

例えば、

  • 腕や手首などへの過剰な意識
  • 「~してはいけない」などの考え方
  • 無意識の我慢や恐怖

など本来の自然なパフォーマンスを妨げてしまっている要因や不自然さを取り除いていくことが大切なのです。

 

フォームでいうなら、

  • 〇〇を意識しよう
  • 〇〇に力を入れよう

という考え方ではなく、

  • いかに無意識にできるか
  • いかに力を抜けるか

の方が大切なのです。

イップストレーナー
イップストレーナー
だから「理想的な投げ方を習得しよう」とか、「プロのやっている技術を盗む」などよりも本来のあなたらしさを取り戻すことが大切です!

ある実験では、目標に狙ってボールをぶつけるとき、

 

  1. どのように体を動かすか動作に集中して考えながら投げる
  2. どう動かすかは考えずボールが当たるイメージだけをもって投げる

という2つの場合、後者の方が実際に当たる確率も上がり、動作の修正点にも気づきやすいという結果がでることがわかっています。

 

 

注意するポイント

「〇〇しなさい」という指導者

よく相談に来られる選手の中でも多いのが、

相談者さん
相談者さん

周囲からいろいろアドバイスをされて余計にわからなくなります

自分では〇〇の方がいいのですがコーチが△△にしろって

などの悩みです。

 

野球選手にイップスが多く見られるのはこういった指導者の影響も関係しています。

柏直樹
柏直樹
日本の指導者はアメリカではマフィアと揶揄されているそうです。

「日本から来たのか?知っているぞ、日本はマフィアがコーチをしているんだろう」と言われました。

「えっ、何のこと?」と聞いたら「日本のコーチは選手に向かって、ひどい言葉を言うそうじゃないか。

UCLAでは許されない。将来ある子どもに『shit(くそったれ)』と言っただけで即クビだ」と、そう言われました。

「イップスは治る!」 日刊スポーツ記者 飯島智則 著

 

 

これに関して、結論としては、周囲のアドバイスはよほどの根拠がない限り、基本的にスルーで大丈夫です。

 

自分の感覚は自分にしかわかりませんし、試して合わないなと感じたらやめる勇気も必要です。

 

相談者さん
相談者さん
でもいうことを聞かないと…

マフィア
マフィア
言うことを聞かないヤツはいらん!帰れ!
相談者さん
相談者さん
って試合で使ってもらえなくなるんじゃ
イップストレーナー
イップストレーナー
たしかにそういう不安があるのも仕方のないことかもしれません。

 

そういう場合には、

  • 「合わない」と正直に伝える
  • 話はしっかり聞くけど、取り入れない
  • それをやると肘が痛いんです…とさりげなく合わないアピールをする

など逃げ道や対処法をもっておくことも一つの手段かもしれません。

 

柏直樹
柏直樹
イップスについて理解のない指導者がまだ多いのも現実です。理解のある人か、ない人か見きわめて自分の感覚や違和感を大切にしましょう。

 

意識してはいけない運動

アメリカでは、投球動作のテークバックからトップまでの動きを「ブラックボックス」と呼び、指導者など周りが手をつけてはいけない部分と呼んでいます。

 

つまり、自然に動くところを意識してはいけないということです。

 

イップスは本来、自動化されたはずの動作に、意識的な運動調節が入ることで脳がパニックになっている状態とも考えられます。

 

下の画像は、身体の部位ごとの脳の運動野の面積の大きさをあらわした人間の姿(ホムンクルス)です。

昔の僕
昔の僕
なんかキモいですね…
イップストレーナー
イップストレーナー
キモいのはおいといて…手と顔がやたら大きくなってるね!

 

つまり、手は人間にとって細かい動作を行う場所で、その感覚は繊細なもの。

 

指先や手首など意識的に調節しようとすると感覚がおかしくなってしまうのも関係していると考えられます。

 

意識するポイント

昔の僕
昔の僕
じゃあ何を意識すればいいんですか?

 

本来は意識をしないのが理想的ではありますが、もし動作を意識するのであれば、

  • 腕の角度(上からか横からか)
  • 肘の使い方のイメージ
  • 腰の回転(横回転か縦回転か)
  • 目の使い方

などは比較的修正可能で効果的なポイントです。

 

ただし、投げ方は人によって合う・合わないがあり、断定はできないのでここでは具体的な使い方・動作などは割愛します。

 

イップストレーナー
イップストレーナー
イップス研究所ではこれらを含めた自然な動作を取り戻すトレーニングも行ってるので、気になる方はそちらにご相談ください!

 

▶︎▶︎無料相談はこちらから

 

自分を貫けるのも一流への道

 

プロの世界でも活躍する一流選手は、自分のやり方を貫いている選手が多いです。

イップストレーナー
イップストレーナー
イチロー選手や野茂英雄投手のエピソードが有名ですよね。

イチロー選手の振り子打法や、野茂英雄投手のトルネード投法は、当時の指導者の間では、理想的ではないと否定されることも多かったそうです。

 

それでも、曲げずに自分のやり方を貫いた結果、それまで誰も成し遂げられなかった大記録を打ち立てているのです。

 

つまり、指導者の言うことを聞いていれば、ある意味、限界は決まっているけど、自分のやり方をつくっていけば限界はないとも考えられます。

 

イップストレーナー
イップストレーナー
自分の悪いところやクセも個性ととらえて、強みを伸ばしていきましょう!

まとめ

以上をまとめると

投げ方やフォームのポイント
  1. 自分にあった投げ方でOK
  2. 「〜するべき」「〜しなければいけない」は危険
  3. 指導者の指導にも注意が必要
  4. 意識してはいけない運動も理解しよう
  5. 自分を信じて貫くことも大切

 

柏直樹
柏直樹
もし何かわからないことなどあれば、TwitterのDMなどから相談してくださいね!

柏直樹/イップス認定トレーナー(@Yips_mental

 

【実体験】イップス克服までの道のりを経験談から語る【6つのポイント】 今回はこのような疑問をもつ、現在イップスで悩まれている人に向けた内容です。 僕は現在、横浜にあるイップス研究所でイップスに...