イップス

【失敗談】イップスで悩んでいた当時の自分へ3つのアドバイス

こんにちは。

イップス認定トレーナーの柏直樹(@Yips_mental)です。

 

普段は横浜にあるイップス研究所でイップスに悩む選手のサポートをしています。

 

今回は、イップスを克服した現在の自分から、イップスに悩んでいた当時の自分へのアドバイスという内容でお伝えしていきます。

 

ちなみに悩んでいた当時の僕は

  • 送球が指にかかる感覚がない
  • 投げるたびに暴投
  • 何をやってもうまくいかずに辛い
  • どれだけ練習をしてもいっこうに改善しない

という状態でした。

昔の僕
昔の僕
僕と同じようにイップスで本来の力を出せずに悩んでいる人は参考にしてみてください!

 

結論からいうと、大切なポイントは、

  1. 休むこと
  2. 自分を信じること
  3. 頼れる人に頼ること

の3つです。

イップストレーナー
イップストレーナー
え?具体的な練習やトレーニングじゃないの?と思った方は最後まで読むことをオススメします!

 

それでは1つずつ解説していきます。

 

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休むこと

まず1つは「休むこと」です。

 

「イップスは練習やトレーニングによって改善するものだ!」と思っている人にとっては少し意外に感じるかもしれません。

 

理由としては、大きく2つです。

  1. 悪い感覚や動作がクセになる
  2. 練習依存に陥る
柏直樹
柏直樹
どういうことか説明していきますね!

 

悪い感覚や動作がクセになる

人それぞれ異変を感じることに何かしらのきっかけがある場合もあれば、「何もきっかけがなく、急におかしくなった」という人もいると思います。

 

僕の場合でいえば、「明らかにおかしい」と自覚したのは高校入学当時。

 

ノックで先輩に送球した時の1球が一番覚えているきっかけです。

 

で、そこから感覚がわからなくなって、身体の動かし方や投げ方を考えるようになり、徐々に身体も思い通りに動かなくなっていきました。

 

ここで伝えたいこととしては、

 

「別にはじめに投げた時に抜けたり引っかけたりして、暴投してしまうのはそこまで深刻じゃないんです。

 

そこから焦ってなんとかしようと、その状態のまま練習し続け、考えたり意識しすぎてしまったことが悪手でした。

具体的にいうと、

  1. 暴投してしまった←まだ大丈夫
  2. 先輩にキレられ恐怖を感じた←まだ大丈夫
  3. 失敗しないように身体の動かし方・フォーム(腕の振り、手首のスナップ、指先の感覚…etc)を考えて意識するようになった←アウト…でも不安だから仕方ないかも
  4. その後の練習で投げ方・フォームを修正しようとおかしいまま投球練習を続けた←アウト
  5. それを毎日毎日繰り返した(精神的に辛くても)←アウト

正直、「なんかおかしいな…」と感じたところで一旦やめておけば、精神的なケアなどによってわりと早い段階で感覚は戻ったかもしれません。

 

しかし、それを

昔の僕
昔の僕
調子悪いだけだろう、感覚を取り戻すために投げ込みで練習をすれば大丈夫

と悪いクセを定着させてしまったのがいけませんでした。

 

人間の脳は、動作を重ねるたびにその動作の記憶を強化(クセづけ)したり、その時の感情(恐怖心や不安など)を定着させます。

  • 自転車に乗れるようになる
  • バットにボールが徐々に当たるようになる
  • ダンスが上達し無意識に踊れるようになる

など、はじめは意識しないとできなかったことが無意識にできるようになるのが脳の仕組みですが、悪い動作を記憶してしまう方にも働いてしまいます。

 

練習依存に陥る

また、練習をし続けることで、「練習しないと不安」という練習依存状態にも陥る可能性があります。

 

例えば、

  • キャッチボールを念入りにやらないとノックに入るのが不安
  • 試合の合間合間でもキャッチボールをして感覚を確かめなきゃ落ち着かない

など。

イップストレーナー
イップストレーナー
よく「なんの練習をすればいいですか?」と焦りから質問されることがありますが、そう感じてしまっている人は少し練習依存の傾向があるかもしれません。

 

ちなみに悩んでいた当時の自分は、「休まずに練習」していました。

 

イップスになったことで練習量がそれまでよりも圧倒的に増えました。

 

しかし、それは上手くなりたいわけではありませんでした。

不安で仕方がなくてなんとかしたいからという焦りからです。

 

高校時代は寮生活で朝5時から朝練をはじめ、投げる練習をしてネットスローなどをして

昔の僕
昔の僕
「こうでもない」「ああでもない」「どういうフォームで投げたらいいかな?」「次はこうしてみようかな?」

などとにかく投げて感覚を取り戻そうとしてました。

 

練習試合の合間とかでも、自分の打席が回ってくるまではなるべくキャッチボールをして肩を温めておかないと不安でしたし、

外野を守っていて、ボールを投げない時間が長くなればなるほど不安が大きくなっていました。

 

つまり、やればやるほど不安が大きくなってしまうのです。

昔の僕
昔の僕
でもYouTubeとかでネットスローやスローイングの練習が大事って言ってる人もいませんか?

イップストレーナー
イップストレーナー
たしかにいますね!

 

それは、「克服」捉え方の違いによるものだと考えられます。

 

イップスを克服するというのを、

  1. 以前の感覚・動作を取り戻す
  2. 以前の感覚・動作を捨て、新しい動作を身につける

2つに分けた場合、「ネットスローや壁当てなどで練習しましょうね!」という人はどちらかというと②的な考え方が強い印象です。

 

ただ、

「そもそも壁当てやネットスローとかの練習ではできるしな~」

「人に投げる時に不安なんだよな~」

という人には、投げられるわけなので無意味になりますし、逆に「練習ではできるのにというショックが大きくなってしまう可能性や、

 

無意識にできていた動作を意識してしまうことによって余計に悪化してしまう危険性も含んでいます。

 

つまり、簡単にまとめると、休む勇気をもってほしい!ということです。

 

イップストレーナー
イップストレーナー
押してダメなら引いてみろというように、休むことで感覚が戻るケースは少なくありません。

 

自分を信じること

2つ目としては、自分を信じることです。

 

漠然としたアドバイスに思えますが、理由としては以下の2

  1. 他人の意見を聞きすぎて自分の感覚を信じられなくなる
  2. 上手くいかない落ち込む余計に上手くいかない…の負のループに入ってしまう

 

他人の意見を聞きすぎて自分の感覚を信じられなくなる

悩んでいるときは、まあ、他人の言葉には混乱させられるものです。

 

見た目の動作だけを見て

「〇〇がこうなってるよ!」

「〇〇してみたら?」

みたいなアドバイスをされることは少なくないかもしれませんが、基本的にスルーした方がいいです。

 

昔の僕
昔の僕
「肘が下がっている」とか「手首が使えていない」とか色々言われます…
イップストレーナー
イップストレーナー
たしかに見た目の動作にはおかしくなっているかもしれませんが、そうなる根本的な原因は別にあるので単に動作を改善すればいいというものではありません

 

また、そういったアドバイスも、通常時であれば

通常の選手
通常の選手
「なるほどね、試してみよう」

とポジティブな感情で余裕を持って聞けるから改善しようとも思えますが、

 

精神的に落ち込んでる時、不安な時、焦っている時は、

昔の僕
昔の僕
「それがダメなんだ」「俺ってダメなとこばかりじゃん」

とネガティブに捉えてしまいます。

 

上手くいかない落ち込む余計に上手くいかない…の負のループに入ってしまう

また、自分では無意識の部分で、自分の感覚と違うことを指摘されると、

そこばかりが気になって仕方なくなったり、「ちゃんとできてるかな?」ってフォームばかり気になってしまいます。

 

ここで自分を信じられなくなったり、自信をなくして性格的にも落ち込んでしまったりするのが悪循環のもと。

 

気持ちが落ち込んで自分を塞ぎ込めばこむほど、本来の力が出しにくくなってしまいます。

上手くいかない気持ちが落ち込む気持ちが落ちてるからさらに上手くいかないさらに気持ちが落ち込む

という悪循環、負のループに入ってしまいます。

 

自分の場合も、学校や私生活でも暗くなって教室の隅にいるような感じになってしまっていました。

 

普段からノリノリな感じだったら、グラウンドでもノリノリでプレーできたりするけど、普段から暗くなってしまうと、グラウンドでも自分を出せなくなってしまいます。

イップストレーナー
イップストレーナー
大丈夫!ちゃんと実力はあるし、本来の感覚も残ってるよ!ということです。

 

頼れる人に頼ること

自分の1番の失敗は、自分の力だけでなんとかしようと誰にも頼らなかったことです。

 

知識がある人に相談すれば克服は難しくない

当時はプライドや恥ずかしさから周りにも知られたくありませんでした。

 

でも、今になってみると、しっかりと知識と実績がある人に相談、ケアをしてもらえば克服するのは決して難しくなかったと思います。

 

イップストレーナー
イップストレーナー
ちゃんと理解のある人に相談すれば、自分では全く気づいてないポイントを気づかせてくれたりするものです

 

間違った情報には気をつけること

ただし、その「頼れる人」を見極めるのが超重要。

 

今はネットを見ればYouTubeなどにも「イップスの克服練習」とか色々出てきて、一見探しやすいように思いますが、ネットの情報には間違っていることも多くあるということを理解しておきましょう。

 

正直、知識がないと、何が正しいのか、間違いなのかわかりにくくなっているのが現状だと思います。

 

また「イップスを克服した経験がある人」「あなたを克服に導いてくれる人」イコールではないことも理解しておきましょう。

 

イップスは、定義や原因が今はまだ明確にはなっていない部分もあるので、誰でも知識をつければ語れてしまうし、根拠がなくても「〇〇が大事です!」って言ってしまう人もいます。

 

そして、悩みが深い分、「なんとしてでも克服したい!」って人が多いから、一部では、商売(ビジネス)として扱われてしまっている側面もあるのです。

 

別にそれが悪いわけではないし、別にそういう人たちを悪くいうつもりはありませんが、ちゃんと人を選ばないと、

例えば、

イップスを語る謎の人
イップスを語る謎の人
俺のおかげで前よりいいフォームで投げれてるね!改善したじゃん!

→すぐに元どおり

 

みたいなことも起こり得る。

柏直樹
柏直樹
だからお金を払うケースは特に慎重になった方がいいかな!僕はこうやってイップスを克服しました!みたいな情報を販売している人もいるからね。

 

判断するときに大切なのは、肩書きや相談・指導した人数などではなくて、

  1. 克服させられている実績があるか
  2. 内容・方法に根拠があるか

を見るようにしましょう。

 

まとめ

以上をまとめると、

イップスを克服するポイント
  1. 休むこと
  2. 自分を信じること
  3. 頼れる人に頼ること
柏直樹
柏直樹

つまり、焦らずに落ち着いて、正しい方法をとれば大丈夫。

以前の感覚もちゃんと身体に残ってるし、取り戻せるよ!ということです。

もし悩んでいる場合には気軽に相談してくださいね!

 

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