イップス

イップスとは?【意味や症状を解説します】

相談者さん
相談者さん
最近、「イップス」という言葉を知りましたがイップスって何ですか?

イップスってどういう症状なのでしょうか?

 

今回はこのような疑問にお答えしていきます。

 

近年、「イップス」という言葉がスポーツ界などでよく使われるようになりました。

野球界でいえば、あのイチロー選手がイップスだった過去を告白したことで有名になり、それによって「イップスって何?」と興味を持った方もいるのではないでしょうか。

しかし、どのような意味なのか、そしてどのような症状になるのかなど知らない人もまだまだ多いのが事実です。

 

そこで今回は、イップスとは何か?について解説し、意味や具体的な症状についてお伝えしていきます。

 

本記事の内容

イップスの意味や症状、原因とは?

イップスを克服するためには?

 

筆者について

この記事を書いている僕自身も12年間野球をやってきた中で、送球イップスで悩んできました。

その経験からイップスについて知りたい、同じように悩んでいる人の力になりたいと考えるようになりました。

 

現在はイップス認定トレーナーとして研究・活動をしながら、横浜にあるイップス研究所 の河野昭典先生のもとで日々学びを深めています。

その中でイップスに悩み相談に来られる多くの選手の方々のイップスの克服にも関わっています。

 

今回はその中でまずイップスとは何なのか?という理解をする上での参考にしていただければと思います。

 

イップスとは?【意味や症状を解説します】

イップスの意味

イップスとは、「スポーツにおいて今までできていたプレー、あるいは生活習慣の中で今までできていた行動が、突然できなくなる症状」です。

 

イップス(イップス症状)は心の葛藤(意識、無意識)により、筋肉や神経細胞、脳細胞にまで影響を及ぼす心理的症状です。

スポーツ(ゴルフ、野球、卓球、テニス、サッカー、ダーツ等)の集中すべき場面で、プレッシャーにより極度に緊張を生じ、無意識に筋肉の硬化を起こし、思い通りのパフォーマンスを発揮できない症状をいいます。

また、普段と同じプレーが出来ず、ミスを誘発することもあります。

引用:イップス研究所

 

主にスポーツで多くみられますが、最近では仕事や楽器などの習い事、日常生活などでもイップスという言葉が使われるようになりました。

「今まで当たり前にできていたことが突然できなくなること」として覚えておきましょう。

 

イップスやスポーツの経験がない人でもわかるように例えるなら

  • ペンを使って文字を書くことが突然できなくなる
  • 食事をするときの箸の使い方が突然わからなくなる

などのイメージに近いです。

普段意識することなく当たり前にできていたことが、急にできなくなってしまうものです。

 

イップスの症状

イップスは人によって症状は様々ですが、代表的な例としては以下のようなものがあります。

 

スポーツに関する症状
  • 野球・ソフトボールのピッチャーの選手が急にコントロールが効かなくなる
  • 野球・ソフトボールの選手が送球で近い距離になると暴投してしまう・叩きつけてしまう
  • 野球・ソフトボール・ダーツなどの選手が投げようとすると手からボールが離れない・止まってしまう
  • 卓球・テニス・バドミントンなどの選手がサーブが打てなくなる・打ち方を忘れてしまう
  • バレーのトスやスパイクが打てなくなる
  • ゴルファーがパター・アプローチ・ドライバーで打ち方がわからなくなる・体が固まってしまう
  • スキージャンプの選手が恐怖心に襲われ飛べなくなる

 

日常生活やその他の症状
  • 職場の大事なプレゼンで緊張して全く話せなくなる
  • ピアノやギターの演奏で指が動かなくなる・思い通りの音が出せなくなる
  • 執刀医のメスを持つと震えてしまう
  • 作家の執筆作業でペンを持つと震えたり書けなくなる
  • そば打ち職人がそばを打てなくなる
  • お笑い芸人が舞台に立つとネタを忘れてしまう

 

精神的・肉体的な症状
  • 練習では問題なくても試合になると思い通りに動けなくなる
  • 手や指先、体に力が入らなくなる
  • 自分の体ではないように感じる
  • 体の一部が痺れる・痙攣を起こす
  • 試合になると逃げ出したくなる
  • 練習すればするほど悪化してしまい焦る

 

イップスが起こる場面

イップスは野球やテニス、ゴルフなどのスポーツで多く見られますが、それ以外にも楽器の演奏や仕事、日常生活の中でも起こるものです。

特徴としては、プレッシャーのかかる緊迫した場面手先を使う繊細な動作でイップスは起こりやすいです。

  • 「勝たなければいけない」
  • 「ミスをしてはいけない」
  • 「怒られないようにしなければいけない」
  • 「迷惑をかけたくない」

などの強い観念が体の緊張を引き起こし、本来であればスムーズにできていた動作をできなくさせてしまいます。

 

イップスが起こる主な場面
  • 野球・ソフトボールの投球・送球・牽制球・バント処理
  • 野球・ソフトボールのバッティングピッチャー・塁間のボール回し・トス上げ・特定の人とのキャッチボール
  • ゴルフのドライバー・アイアン・アプローチ・パター
  • サッカーのPK
  • テニスや卓球のサーブ・スマッシュ
  • ダーツのスローイング
  • スキーのジャンプ
  • ピアノやバイオリンなど楽器の演奏の発表会
  • 職場での大事な会議でのプレゼン

 

イップスの原因

イップスについて現状では、「これが原因である」と明確に言えるものではなく人それぞれであるとされています。

 

例えば

  • 外部からのプレッシャー
  • 日常的な不安や緊張の積み重ね
  • 過去のミスによるトラウマ
  • 幼い頃からの家庭環境
  • 完璧主義などの強い固定観念
  • 自分に合わない指導

などなど様々な要因が複雑に重なって起こり得るものだと考えられます。

 

また、原因は必ずありますが、その原因を本人が認識している場合もあれば、本人の自覚がない場合もあります。

 

イップストレーナーNaoki
イップストレーナーNaoki
人間は意識が1割で無意識が9割を占めるといわれています。イップスではその無意識の部分が大きく関係しています!

 

イップスになりやすい人の特徴

イップスは誰にでも起こり得る可能性のあるものですが、特になりやすい人には特徴があります。

  • 真面目な人
  • 責任感が強い
  • 完璧主義
  • 能力が高い
  • 人からの見られ方が気になる
  • 言いたいことを我慢する

決してこれらの特徴があるから良い、悪いということではありませんが、このような選手がイップスになりやすい傾向にあるという事実があります。

イップスになりやすい人の6つの特徴【実例から見た共通点】 このような疑問にお答えしていきます。 この記事を書いている僕自身も12年間野球をやってきた...

 

イップスの現状

選手本人が周囲に打ち明けられない

イップスに悩む選手はなかなか周囲に対して打ち明けられずにいるという現状があります。

 

近年では、何かに対してミスを続けると簡単に「〇〇イップス」と使われたり、野球選手の中で、隠語として「ノーコン」という意味合いも含まれて使われているケースもあります。

そのような現状からイップスで悩む選手がイップスであるということに対して、「恥ずかしい」と感じてしまい、周囲に告白することが難しくなっているのかもしれません。

 

また、「もしイップスだということが監督に知られたら試合で使ってもらえなくなるんじゃないか」という試合に出たいという思いから隠そうとする選手もいるようです。

 

昔の僕
昔の僕
僕もみんなが当たり前にできているのに自分だけできないことが恥ずかしいと思って隠していました…

 

指導者の知識不足

まだまだイップスに対する知識や理解がない指導者の方が多くいるのが現状です。

 

例えば、小学校や中学校の場合では、子どもの父兄の方が監督を務めたり、経験の乏しい学校の先生などが指導者としてつくことも珍しくありません。

そのため選手が悩んでいても気づけなかったり、知らないがゆえに選手を知らず知らずのうちにイップスに追い込んでしまっているケースもあります。

 

また、一昔前まではイップスは「不治の病」とされ、指導者はその選手がイップスとわかったら諦めていたということもあったようです。

指導者が選手に対して一番近くで影響を与える立場であることから、正しい認識と指導が求められます。

 

技術不足だと捉えてしまう

イップスで悩んでいる選手自身や周囲の人が「技術不足」と捉えてしまう現状があります。

 

僕自身、野球を長く続けてきた経験から、特に野球ではイップスを技術不足と捉えられやすい傾向があるように感じます。

 

  • 見た目に現れる不自然な動作から投げ方やフォームがおかしい=下手という判断をされる
  • 元々野球というスポーツ自体が投げること、打つことに対して、特に好不調の波が激しい

などのことから、イップスだとしても一時的な不調や実力不足と捉えてしまう選手・指導者の方も多いのではないかと考えられます。

 

実際に技術的な部分が問題でイップスとなるケースも決してないわけではありません。

 

しかしながら、

  • イップスに悩む選手の多くは身体能力や技術が高い選手が多く、イップスになる以前は活躍していた選手が多い
  • できなくなってしまった動作自体も本来は誰よりも得意であった動作であった

などのことから決して技術不足(下手な選手)ではないといえます。

 

イップスは練習すればするほど余計に悪化していくケースも多いことから、もしイップスに悩んだら練習量を増やしたりするのではなく、一度休んだり相談することも大切です。

 

メンタルが弱いと捉えてしまう

イップスになることを選手自身や周囲の人が「メンタルが弱い」と捉えてしまう現状があります。

 

例えば、指導者から「気合いが足りない!」「気持ちが弱い!」と喝を飛ばされたり、中には「やる気がない」と判断されることもあるようです。

緊迫した場面で起こりやすいという特徴からメンタルが弱いと判断されてしまうケースが多いですが、決してそんなことはありません。

 

むしろイップスに悩む選手はそれまでに大きな大会で結果を残すなど、輝かしい実績を残してきた選手が多いです。

 

現在プロ野球のある球団でコーチを務めている方からは、「プロ野球選手の約3割以上はイップスの選手がいる」というお話を聞きました。

プロ野球の世界に入る選手といえば、アマチュア時代にエースで4番など中心として活躍し、輝かしい実績を残してきた選手ばかりです。

中には甲子園の優勝投手もいます。

イップストレーナーNaoki
イップストレーナーNaoki
それだけの実績を過去に残してきた選手を「メンタルが弱い」と言ってしまったら果たして誰がメンタルが強いのでしょうか?

 

イップスの克服

 

イップスの経験のある有名選手

イチロー選手 (元シアトル・マリナーズ)

イチロー選手がTV番組「報道ステーション」内の稲葉篤紀さんとの対談の中で、過去にイップスを告白したことは有名になっています。

 

高校時代からプロ野球に入り97年までイップスだった過去を告白し、当時について「野球人生のスランプ」と語りました。

 

イチロー:ピッチャーやるのもピッチャーだったら一番目立つ。でもプロ入ったらこっちのもん。みんな同じところからスタートなんで。ドラフトが1位だろうが10位だろうが関係ない。僕にとって。だからピッチャーを続けたかったというのはあったんですけど、途中、僕イップスになっちゃったんで。

稲葉:へぇー。いつ?

イチロー:2の春です。

稲葉:あ、そう。そんなことあるんだ?誰も知らないんじゃないの?

イチロー:テレビでは言ったことないかな。イップスになっちゃって投げられなくなったんですよ。

稲葉:今多いのよ。

イチロー:えっ?今なんで多いんですか?それこそ上下関係が緩くなってきてて、そういうプレッシャーってないじゃないですか。僕らの時代はまだ1年生、僕らがゴミで、2年生が人間。3年生が神様っていう位置付けなので。ゴミが神様に投げるわけですから、それは大変なもん。それでイップスに。

稲葉:それ、どうやって克服したの?

イチロー:センスです。これは努力ではどうしようもない。センスです。

稲葉:センスね。

イチロー:一番の僕の野球人生のスランプでしたね。だって投げられない。一番自信があったものですからね。投げることって、その当時。それでもプロ入って治ったのは97年くらい。日本一になった時、僕まだイップスでしたから。

引用:https://news.livedoor.com/article/detail/11299148/

 

イップストレーナーNaoki
イップストレーナーNaoki
イチロー選手が言っている「センス」とは技術というよりも、何かに気づく能力のことを言っているのではないかと思います。自分にとって大切にするべきことと捨てるべきこと、そういう考え方の「センス」だと思います!

 

森本稀哲選手(元埼玉西武ライオンズ)

かつてプロ野球の北海道日本ハムファイターズや横浜ベイスターズ、埼玉西武ライオンズで活躍した森本稀哲選手

現役時代にはリードオフマンとして2年連続最多得点、外野手としてゴールデングラブ賞を3度受賞し、走攻守揃った選手としてベストナインにも輝くなどの華々しい実績を残しています。

日本ハム時代には、あの新庄剛志選手とのコンビでパフォーマンスをするなど人気者になり、移籍後もそのキャラクターで多くのファンやチームメイトに愛されていました。

 

その森本選手もイップスに苦しんだ過去を告白しています。

 

「僕だけがボールに指がかからなかったのですよ。いやかけれなかった、という方が正しいかもしれない。何でかと言うと、ぐっとボールに指をかけてしまうとどこへ投げてしまうかわからないという恐怖心があったからなんです」

「ボールを握っても指が縫い目からひゅっと逃げてしまう感じです。怖くて指をかけられないのですよ。だからボールに指を添えても、後ろにぎゅっと返せない。その繰り返しでした。ふつうは暴投なんかしてもいいじゃないかと思いますよね。でもそう思えない気持ちが強すぎたんです。心が弱かったのでしょうかねぇ」

「僕の本来持っている半分の力の送球しかできないのです。指がボールの縫い目にかかっていないから、当然緩い球になります。それが自分のイップスの入り口なんですよ」

 

元々はショートを守っていた森本選手ですが、どうしても一塁にハーフバウンドで投げてしまっていたとのこと。

 

のちに外野手へのコンバートもあり、それに加え、多くの苦難と努力の中で技術的な部分、精神的な部分での考え方を身につけ乗り越えられたそうです。

 

また、イップスの克服に向けてのポイントについても語っています。

 

イップスに何でなるかと言ったら、それは捕って何かを考えてしまうからなんですね。

いろんな考えがいろんな方向から来ないようなアプローチをかけるにはどうすればいいのか。

やはり捕って投げるという一連の動きの形を作ることです。プレッシャーがかかるときも一、二、三とリズムに乗って投げる。

人それぞれそういう形を見つけることが一番かなとと思います。

引用:『イップス 魔病を乗り越えたアスリートたち』

 

今イップスで悩まれている方、気になる方は以下の本で経験談がより詳しく書かれているのでオススメです。

 

イップストレーナーNaoki
イップストレーナーNaoki
人に言われることよりも、一番は自分自身に合った感覚を見つけることが何よりも大切です!

 

宮里藍選手(ゴルフ・元日本女子プロゴルファー)

高校生の頃から天才ゴルファーと騒がれ、日本ツアーで通算15勝、米ツアーでは9勝、2010年には日本人初の世界ランク1位にもなった宮里藍選手

2005年にはW杯優勝も果たしました。

ゴルフに興味がある人はもちろん、ゴルフに興味がない人でも知っている人がほとんどなのではないでしょうか。

 

そんな宮里藍選手もイップスだった過去を告白しています。

 

「キツかったですね。(症状に)向き合うのにエネルギーが必要ですし」

 実は宮里がイップスになるのは初めてではない。米ツアー参戦当初、ドライバーを思うようにコントロールできなくなった時期があった。「(イップスは2回目だから)冷静に対処できた部分はありますが、ショットとパットではターゲットが違います。ショットはある程度ミスしてもフェアウェイにボールがあればいいですけど、パットは決めなきゃいけないので」

 いつ治るのか目安も無いなかで、プロゴルファーである以上、試合に出続けて結果を出さないといけない。宮里がどんなプレッシャーの中で戦い続けていたのか想像を絶する。

引用:https://number.bunshun.jp/articles/-/824648

 

 

2017年に突然の引退を発表しましたが、その引退会見の中でも、パターがイップスになってしまったことについて語っています。

 

-自分に向き合えなくなった具体的なきっかけは

宮里 12年の全てのメジャーを終えた時でした。メンタルコーチと、初めて話したのは、その後のカナダでの試合でした。

そこで初めて、自分の中で次、何を目標にしたらいいか話をした記憶がある。メンタルコーチは「焦らなくてもいい。どの選手にも1度はある。模索してもいい」とアドバイスを頂いた。

どうしていきたいか探す最中に、パターがイップスになってしまった。パターが得意だったので、どうにか乗り越えて終わりたいと思っていました。

最終的に(全ての苦難が)優勝につながってくれればいいと思う。ゴルフは不思議なもので、調子がいいからといって結果が出るものではない。前回の中京では自分が思い描いていたものが出せた。

引用:https://www.nikkansports.com/sports/golf/news/1831615-2.html

 

坂本竜介選手(卓球・元世界選手権代表)

過去にTV番組「消えた天才」で日本人初のシングルスでのオリンピックメダリストであり全日本卓球選手権男子シングルスで史上最多の優勝9回の誇る水谷隼選手が「絶対に勝てない」と思ったと語ったことで話題にもなりました。

 

卓球界では知らない人はいないほどの輝かしい実績を残した坂本選手も「サーブイップス」に悩まされた事実を告白しています。

 

「最悪。だってサーブが一番取り柄だった人が自分の一番得意なものを奪われてしまったわけですよね。ある瞬間に。一瞬で。訳もわからず。

っていう状態でざっくりいうとサーブの回転がかけれなくなっちゃったんで。あの時は最初はわからなくて。4年くらいかな。病名も知らない。だけどサーブも出せない。今まで負けたこともない相手に30で負ける。

で散々ボロカス言われて。「あいつは練習しないから弱い」「ヒゲ生やしているからダメ」「髪染めているからダメ」ボロカス言われ、あーもうメンタルやられましたね。」

「もう大変って次元が違うから。絶望だから」

 

またイップスを乗り越えた経験についてこう語っています。

 

「病院に行ってイップスって知らされてわかった瞬間に、あ、じゃあサーブの練習やめたらいいやん」って自分は思ったわけですよ。

4年間ずっと一生懸命サーブの練習もいっぱいしたし、今までよりやろうと思ってやったし、だけどやればやるほどまた今度過緊張になる。

だから余計出せなくなるわけ。じゃあ、サーブ無しで勝ったらいいんちゃう?っていう発想に今度変えて。

選手として勝てる方法を見つけなきゃいけないって中で「サーブを捨てよう」と。自分の一番得意だよ?捨てるってこれ辛いよね。

サーブをいい意味で諦めたよね。普通諦めちゃダメじゃない。だけど自分の中でサーブを諦めたってことが諦めてないことだから、自分の卓球人生においては。

それでまたある程度いい成績を収めることができた。

そんな中でもね 1つ夢与えられたのかなと思うのは、イップスのやつでも全日本決勝いけたっていうのは事実。

イップスになったことは選手としては最悪だったけど今となっては、今いろんな仕事(会社経営等)させてもらっている中で怖いものがなくなったね。

あの時のイップスがあるから本当に怖いものはない。失敗したら謝ればいいって本当に思ってる。失敗したらまたやればいいって思ってる。だから新しいことをトライする。

それはイップスから学んだね。だってイップスで最高のサーブを諦めることができた自分がいるんだから。

 

イップストレーナーNaoki
イップストレーナーNaoki
イップスはある意味、神様から与えられた試練。乗り越えることで成長につながりその後の人生にも生きていくものです!

 

乗り越え方は人それぞれ

イップスは人により、原因やきっかけ、おかれている環境などが異なります。

また、人それぞれ性格や考え方、体の構造も異なります。

 

そのため、「こうすれば必ず克服できる」といった誰にでも効果のある克服方法があるものではなく、一人ひとりが向き合っていく中で乗り越えていくものです。

 

まずは受け容れること

その中でもイップスの克服のために必要なこととしては、まず「受け容れる」ことです。

受け容れるとは、イップスになった自分やうまくいかない自分も隠さずに認めるということです。

 

イップスになった選手の多くはイップスになることを「恥ずかしい」と感じてしまい、誰にも話さずに1人で抱え込もうとします。

しかし、イップスはそもそも恥ずかしいものではありませんし、その事実を受け容れることができなければ克服するための努力をすることもできません。

例えば…

子どもが風邪をひいて熱が出ていたとします。

体温計で計ると38℃の高熱と出ています。

それを見た母親が病院に行かせようとしますが、その時に子どもが

「風邪じゃない」
「病院行きたくない!」

と言っていたらどうでしょうか?

早いうちに病院に行き、注射を打ち、薬を飲めば元気になれるはずなのに、いつまでも受け容れずにいたら、悪化することも考えられます。

 

イップスの克服もそれと同じで、まず自分の現状を受け容れることから始まります。

 

まずは現状のありのままの自分を受け容れ、イップスであることを認めて向き合うことが克服につながります。

また本人が諦めず、自分に合った考え方や努力をすることによって、必ず乗り越えていけるものと確信しています。

 

もし自分自身がイップスに悩んでいる、身近な人でイップスに悩んでいる人がいる場合には、一度身近で理解のある人や専門の方へと相談してみましょう。

 

 

まとめ
  1. イップスとは今まで当たり前にできていたことができなくなること
  2. スポーツに限らず仕事や日常生活など様々な場面で起こり得る
  3. プレッシャーのかかる緊迫した場面でイップスは起こりやすい
  4. 原因も乗り越え方も人それぞれにあるためまずは自分を知ることが大切
  5. イップスを克服するにはまず「受け容れる」こと
  6. 一人で悩まずに相談してみましょう